大茶盛という面白いお茶会、知ってますか?

皆さん、こんにちは!

今日は「大茶盛」をご紹介します。

「大茶盛」って聞き慣れないと思いますが、これもお茶会です。

ではどんなお茶会なのでしょうか?

 

「大茶盛」ってどんなお茶会? どこであるの?

 

大茶盛が行われるのは、観光地としても世界遺産の街としても有名な奈良です。

奈良の中でも西大寺というお寺で、年に3回行われます。

よくニュースで「大きなお茶碗を何人かで支えられながら、飲むお茶会」等、面白い姿が報道されています。

 

写真でも分かるように、大きなお茶碗を隣の人に支えられながらお茶を回し飲みます。

お茶碗の大きさは30㎝ほどあり、重さは数キロもあります。

こんなに大きなお茶碗、一人では絶対持てません(^^;(特に女性は)

両隣の人に持ってもらいながら回し飲みをするので、自然と会話が生まれ笑顔もこぼれます。

以前の「お茶会の作法」での記事で、「お茶会にはある程度の緊張は必要」と書きましたが、

「大茶盛」では和気あいあいと和やかな雰囲気で進みます。

ピりっとした緊張感のあるお茶会とは違い、大茶盛は「楽しいイベント」といったような感じです。

では、その「大茶盛」の歴史に少し触れてみます。

 

大茶盛の由来は?いつから始まったの?

 

 

西大寺の歴史を遡ると、その発祥は、西大寺を復興・発展させたことで知られ、般若寺などにも深く関わった存在として知られる「叡尊上人」というお坊さんです。

「叡尊上人」が鎌倉時代の延応元年(1239)年1月16日に八幡神社にお茶を献上し、その時出た余りのお茶を、一般の人々に振る舞ったことが始まりと言われています。

この行事の背景には重要なキーワード3つがあります。

まずは、「戒律復興」

これは「茶盛」という名前であることから推測出来るかと思いますが、仏教では「お酒」ではなく「お茶」を振る舞うことで戒律を厳守するという意味があります。

そして、「民衆救済」

当時、お茶は高価な薬として認識されていたので、庶民には手が出る物ではありませんでした。

しかし、その高級品であったお茶を一般の人々に振る舞うという医療・福祉の実践としての意味も持っています。

さらに、3つ目の一番重要なキーワードとして、「一味和合」という言葉があります。

一味和合とは、同じ一つの味をともに味わって、和みあい結束を深めるという意味です。

つまり、一般的なお茶会では自分は自分のお茶碗で飲み、他の人とは無関係になりますが、この「大茶盛」では一つの大きなお茶碗で同じお茶を飲み、そこに集まった人達がみんなで助け合いながら同じ茶碗を回しのみする事で、仲を深めて心を一つにする意味があるのです。

※日本のことわざには「同じ釜の飯を食う」という言葉がありますよね?

まさしく「同じ釜のお茶を飲む」という意味になりますね!

これら3つの意味持って、800年近く受け継がれてきた伝統ある宗教的行事が「大茶盛」なのです。

 

 

毎年いつ開催されるの?料金は?

大茶盛は年に3回開催されます。

新春初釜大茶盛式
毎年1月16日に西大寺の光明殿で行われます。

拝服料は1000円で春・秋の大茶盛に比べると、比較的安い値段で参加出来ます。
(但しこの時は春や秋のような煎茶・点心席はありません。)

時間は10時~15時です

春と秋の大茶盛式

春の大茶盛式は、毎年4月第二日曜日とその前日の土曜日の2日間で開催します。

秋の大茶盛式は、毎年10月第二日曜日に開催します。

場所は冬と同じ西大寺の光明殿です。

どちらも拝服料は3000円と少し高めですが、大茶盛席・煎茶席・点心席・本堂参拝・ 護摩祈願など、大茶盛以外にも楽しめるようになってます。

時間はこちらは9~15時です。

冬・春・秋、いづれも一人で参加する事も出来ます。

私も一人で行った事がありますので、機会があればぜひ行ってみてください!

 

 

まとめ

今回は「大茶盛」という、少し変わったお茶会についてお話しました。

実際には、西大寺のご住職が大茶盛の歴史についてジョークも交えながら詳しく説明して下さって面白いですし、一人でも参加しやすいお茶会なので、関西近郊にお住まいの方は一度行ってみて下さい。

私達が普段飲んでいるお茶に対しての考え方の違い等、新しい発見がきっとあると思います。

※また余談ですが、もし大茶盛に行かれる際、着物が着れるのであれば、着物で行くことをお勧めします!

なぜなら、特に春の大茶盛がオススメですが、境内に中の桜が満開に咲いていて、着物がきれいに映えます。

まさに、インスタ映えですよ!(ちなみに、秋は紅葉がきれいです)

私自身、春の大茶盛に着物で来て行ったら、外国人観光客の人に「写真撮っていいですか?」と聞かれました。

最初は「桜と一緒に撮ってほしいんだな」と思ったので「Yes!」と答えカメラを受け取ろうとしたら、「違います!あなたと桜が撮りたいんです」と言われました(笑)

今まで言われた事が無かったので恥ずかしかったですが、すごく嬉しそうな顔をされていたので、私にもいい思い出になったのでよかったです☆

 

 

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