千利休の名言と秘話が奥が深すぎる?!-Part2-

皆さん、こんにちは!

今回は、前回に引き続き「千利休の名言と秘話」についてお話します。

今回の記事では利休の名言だけでなく、戦国武将である豊臣秀吉との秘話についてもお話していきます。

 

目次

利休百首とは?

「利休百首」とは、千利休が和歌の形を借りて、茶道の精神、お点前作法の心得などを、初心者の人にもわかりやすく、記憶しやすいよう、五・七・五・七・七の歌で表し、百首集めたものをいいます。

前回の記事で紹介した言葉も、これに当たります。

もう少し、ご紹介します。

稽古とは一より習ひ十を知り 十よりかへるもとのその一

意味:稽古をするには、一から二、三、四と順を追って十まで進み、その次にはもう一度はじめの一に戻って、改めて二、三、四、五と順に進んでいきなさい。

その繰り返しで最初に学んだことに新たな発見をしたり、確実なものとするという教えです。

十まで習ったから、これでもうよいと思った人の進歩は、それで止まってしまうのです。

 

恥をすて人にものとひ習ふべし これぞ上手の基なりける

意味:知らないことは恥かしいと思わず、師匠や先輩に質問すればよい。

ことわざでも「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という言葉があるように、聞きたい事があるのにそれを放置しておくと、聞くタイミングすら逃してしまって、そのままになってしまいます。

師匠にものを尋ね聞いて習うことの大切さを説いている言葉です。

時には知っているような顔をして、他人から探り聞きをしようとする人がいますが、これはもっとも卑しい事でもあります。

知ったかぶりをしていることこそ、恥ずべきことなのです。 

 

・釜一つあれば茶の湯はなるものを、数の道具をもつは愚かな

これは、釜があれば茶の湯が楽しめるという意味ではなく、もちろん茶杓や茶入れなど、お茶を点てるのに必要な道具は揃えて置かなければなりません。

しかし茶の湯には最低限の道具されあればよく、不要なものをたくさん買い揃える必要なはないという事です。

茶道の道具は決して安い物ではありません。

良いお茶碗を買おうと思ったら、それこそ何百万円もする物もあります。

高価な道具でお茶を点てる事だけがいいお点前ではなく、亭主の気遣いやお茶を点てる人の腕前、またお茶会の席での出会いなど「お茶は道具で点てるものではなく、心で点てるものである」という事を説いた言葉です。

質素を好んだ利休らしい言葉ですね。

 

・頭を下げて守れるものもあれば、頭を下げる故に守れないものもある。

この言葉の解釈には、人それぞれ意見が分かれると思います。

信長と秀吉という2人の天下人に仕えてきた利休ですが、晩年には派手好きな秀吉に対し利休は地味好きだったと言えます。

切腹を命じられた理由ははっきりとは分かっていませんが、一説には2人の価値観の違いからという説もあるほどです。

頭を下げて守れないもの、それは利休の美学に反することかもしれませんし、単純に政治権力に屈することが嫌いだったかもしれません。

ですが、ここまでご紹介してきたように利休は自然を好む人でした。

他の人の意見に従う事は自然ではないと考えたか、もしくは信念と信念がぶつかり合うのも自然と考えたのか・・

いずれにせよ、様々な意味を含んだ言葉ように思えます。

 

千利休と豊臣秀吉の秘話

利休と秀吉の話で有名なのが、朝顔の話だと思います。

以前、私のブログで記載しましたので、ここでは割愛します。

他にも秀吉は利休の美的センスを試すようなことを仕掛けてます。

ある日、秀吉は大きな鉢に水を入れて、傍らに紅梅を一枝置き、利休に「花を入れてみよ」と命じました。

鉢が大きいので、紅梅一輪さしてもバランスが悪くなるところ、利休は紅梅の枝を逆さに持ち、枝をしごきます。

水面には、花びらと蕾とが入り交じって浮かび上がり、たいへん美しい景色が表れました。

秀吉は利休の機転にご機嫌だったということです。

 

利休が求めた侘茶

利休が追い求めていた侘茶を示しているエピソードがあります。

ある冬の日、大坂から京へ向かっていた利休は、親しい茶人の家へ立ち寄り、主人は来訪に驚きながら迎え入れました。
利休は突然の訪問にも関わらず手入れされている庭や、そこで柚子の実を取り、料理に柚子味噌を出す主人のとっさの客をもてなせる趣向に喜びました。
しかし、料理に当時は高級品で日持ちもしない蒲鉾が出されたところで顔色を変えたのです。
実は主人は利休がこの日に自邸のそばを通ることをあらかじめ知っており、準備を整えた上で素知らぬ態度で突然の客でも十分にもてなすことが出来るようにと、見せかけていただけだったのです。蒲鉾が用意されていたことからそれを察した利休は、わざわざ驚いたように見せた主人の見栄に失望しその場で退席しました。
(引用:wikipedia)

 

このことから侘び茶では、飾らずシンプルでいい。という事ですね!

下手な演技をすると、逆に興醒めてしまいますね。

 

まとめ

2回にわたって「千利休の名言と秘話」について、お話してきましたが、いかがでしたでしょうか?

茶道のお点前とは、複雑で細かい決まりがあるように思われますが、そこにはきちんとした理由があるのです。

ですが、何かを学ぶ時には、自分から質問していく積極的な姿勢が大事でしょう。利休はその事を説いています。

何か新しい事を学ぶ際には、ぜひ自らが学ぼうという強い気持ちを持って下さいね。

聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」です。

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (2件)

    • 山田様

      こんにちは。

      「いつも感動する」とのお言葉、ありがとうございます。

      当サイトが山田様のお役に少しでも立てるのなら、嬉しいです。

      今後共、よろしくお願い致します。

      管理人 抹茶子

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