茶道の流派って、どのくらいあるかご存知ですか?

皆さん、こんにちは。

今回は茶道の流派についてお伝えしたいと思います。

目次

茶道の流派はいくつあるの?

茶道の流派は大きく分けると3つ、細かく分けると500以上あると言われています。

何故こんなに流派があるというと、茶道の歴史は鎌倉時代から始まっています。

長い歴史と共に、「茶の湯」「茶道」という言葉を軸に様々な流派が生まれてきたのです。

例えば、武家茶道の中には煎茶を扱う玉川遠州流(ぎょくせんえんしゅうりゅう)や

室町中期に出来た「奈良流」(侘びさびを理念とし、形式ではなく心の問題を重視した流派)、

そして小堀遠州が創設し大名茶道の流れをくむ「遠州流」などがあります。

今回はその中でも有名な三千家についてお話します。

茶道の三千家とは?

皆さんは「茶道の流派」と聞かれれば、皆さんは何を思い浮かべますか?

よく耳にするのは「表千家」もしくは「裏千家」ではないでしょうか?

ですが実は茶道の主な流派にはもう一つ「武者小路千家」(むしゃこうじせんけ)があり、これら3つの流派を「三千家」と呼び、

現在よく知られる茶道の流派になります。

現在はこの「三千家」が主流ですが、千利休の流れを組む流派は数多くあり、それぞれの流派に利休の心がしっかりと受け継がれています。

では、なぜこの「三千家」をよく耳にするのでしょうか?

それは、千利休の孫である千宗旦(せんのそうたん)の子どもたちが作ったものなのです。

利休の婿養子・千少庵(しょうあん)の子供である千宗旦(そうたん)には四人の息子がおり、長男を除く三人が茶道を志しました。

この三人が、表千家、裏千家、武者小路千家のそれぞれの創始者になるのです。

次男が一翁宗守(いちおうそうしゅ)といって「武者小路千家」を、

三男が江岑宗左(こうしんそうさ)といって「表千家」を、

四男が仙叟宗室(せんそうそうしつ)といって「裏千家」をつくりました。

※ 余談ですが、本来長男が最初に継ぐはずですが継いでいませんよね?本来なら、一番最初に長男が継ぐはずなのに・・。

理由ははっきりとわかっていませんが、父親である少庵と仲違いをして勘当させられたという説があります。

そしてそこから、家元制度が確立され組織として大きくなっていったので、現在私たちがよく耳にする「三千家」となっていったのです。

しかし三千家も時代が経過するにつれて、当主の次男や三男が独立するなどして数多くの流派が登場しました。

これに対して、流派が分裂するのを危惧した表千家の7代目当主が、

千家を名乗るのは表千家、裏千家、武者小路千家の嫡男のみとし、他には名乗らせないと決めたため、現在まで有名な千家は「表千家」「裏千家」「武者小路千家」の3つのみなのです。

孫の子供たちが作ったと言っても、そのお点前や作法、お辞儀の仕方や亭主や半東が着ける袱紗にはそれぞれ特徴や違いがあります。

そして、それぞれの流派の根底にはきちんと利休のお茶に対する心が根付いています。

表千家って何?

ではまず、「表千家」から見ていきましょう!

「表千家」を始めて聞いた方は「何が表なの?」と疑問を持たれると思います。

「表千家」の「表」は京都市上京区に宗家があり、表千家の象徴でもある茶室『不審庵』が通りの表にあることに由来しています。

通りの表にある事から「表千家」と言います。

利休の婿養子・千少庵(しょうあん)の子供である千宗旦(そうたん)には四人の息子がおり、長男を除く三人が茶道を志しました。

この三人が、表千家、裏千家、武者小路千家のそれぞれの創始者になるのです。

そして表千家を創設した三男の江岑宗左(こうしんそうさ)が三代目:宗旦の正式な跡取りという事と、古くからの作法を忠実に守ってきた流派ですので。

「表千家」は千家の本家筋ということになります。

使う道具や作法、お点前は裏千家と異なり質素で華やかさはありませんが、よりわびさびの心を感じることができます。

では、「裏千家」と「武者小路千家」が何故その名前になったのか、勘の鋭い方は察しがつくかもしれませんね。(笑)

「裏千家」の宗家は京都市上京区にあり表千家と隣接しており、敷地の裏側にあるため「裏千家」と言います。

学校の茶道クラブ等で一番多くある流派なので、三千家の中で門下生は最大規模と言われています。

(裏千家の象徴でもある茶室は『今日庵』(こんにちあん)と呼びます)

一方「武者小路千家」の宗家は京都市上京区武者小路通りにあり、所在地が武者小路千家の名前の由来になっています。

(武者小路の茶室は『官休庵』(かんきゅうあん)と呼びます。)

※ それぞれの流派については、後日記載します。

まとめ

今回は茶道の流派と少し表千家について、ご紹介しました。(表千家の詳しい歴史や成り立ちについては、後日別記事でお話しますね)

まずは、一番有名な三千家について触れましたが、茶道の流派は本当にたくさんあります。

流派が違うと、もちろんお点前や作法、使う道具が異なりますが、根底にある「おもてなしの心」は変わりません。

三千家だけでなく、他の流派にも必ず千利休から始まったお茶の心・人を思いやる心は根付いています。

どの流派を選んでも茶道を続けていけば、自然と利休の心も皆さんにも感じられるようになると思います。

皆さんが流派を選ぶ際には、それぞれの流派の違いや雰囲気にも注目して選んでみて下さい。

きっとあなたにぴったりの流派が見つかると思います。

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