皆さん、こんにちは!
今回は茶道で必ず使う、茶道具についてご説明します。
茶道では多くの道具を使いますが、それぞれに用途が違いますので、覚えておくと便利です。
では、一つずつ見ていきましょう
釜
釜は茶道具ですので茶釜とも呼ばれます。
お茶を点てるためのお湯を沸かす釜です。
夏は、風炉(ふろ)という炭を焚いた入れ物を畳の上に置き、その上に釜を乗せてお湯を沸かします。
風炉に使う釜は風炉釜(ふろがま)と呼ばれます。
冬は畳に埋め込まれた炉で釜にお湯を沸かします。
ここで皆さんに質問です。
何故、夏は風炉でお湯を沸かし、冬は畳に埋め込まれた炉でお湯を沸かすと思いますか?
夏は暑いですよね? ましてや着物を着ていると、いくら室内とはいえもっと暑く感じますよね?
そんな客人を少しでも涼しくなってもらう為に、客人から少し離れた位置に風炉を置き、釜の湯気を逃がしているのです。
逆に冬は畳に埋め込まれた炉でお湯を沸かし、客人に温かくなってもうらおうとしているのです。
道具の置き方にも、千利休が作った「わびさびの心」が入っているんです。
棚
棚は茶道具を飾り置く棚の総称です。
点前によっては使用しません。四畳半以上の広間の場合に使用し、小間には使いません。
水入れや水差しを置いておくことができるので、お茶会でのお点前が短縮することができます。
茶筅
お茶を点てるのに使う道具です。
竹で作られており、抹茶にお湯を加え、茶碗の中でかき回して均一に分散させる茶道具です。
百本点や数穂などいくつか種類があり、百本点は穂先の数が多く、裏千家のように、よく泡立てる場合に向いていますが、決して泡立て器の役割をするものではありません。
抹茶は他のお茶のように煎じていただくものではなく、茶葉を粉状にしているので、お湯を注いでも溶けるものではありません。
また流派によって、穂先の形も違います。
表千家は穂先が丸くなっており、より一層きめ細かい泡が立つようになっており、一方武者小路千家は泡をほとんど泡立てませんので、穂先がまっすぐ伸びているのが特徴です。
また値段も物によって違います。安い茶筅だと1,000円程で手に入りますが、高いものだと10,000円以上する物もあります。
奈良県の高山が、茶筅の有名な産地として知られています。
私は行った事はありませんが、先生からここで作られたマグカップ用の茶筅をもらいました!
穂先が丸く、持ち手が長く作られているので、海外の観光客の人がお土産用で買って帰るそうです。
これさえあれば、海外でもお茶が点てられますね♪
もしお近くに行かれた際は、ぜひ行ってみてください。私も帰国後に行ってみようと思います。
流派によって道具にも特徴があるのは、面白いですよね!
茶杓
茶杓は茶器から抹茶をすくい、茶碗に入れるための茶匙です。一般的には竹の物が多く使われています。
木製の物や象牙、動物の角でできた物もあります。作り方もさほど難しいものではないため、昔から茶人自らが自作することも多かった茶道具です。
現在では、使用しないときは筒に収めておきますが、かつては茶事や茶会のたびに作られていて、使い捨てのようなものでした。
ですから、他の茶道具と違い、古い時代の物はほとんど残されていません。
そして、竹だけでなく象牙で作られている物もあります。
高価なお茶杓には名前が付いている事もあり、茶杓を見せるだけのお点前もあります。
私もした事がありますが、やはり高価なお茶杓でした(^^;
「落としたらどうしよう」と思いながら、お点前をしていたので、ほとんど集中して出来なかったです(泣)
茶巾
麻でできた布で、茶碗を拭くために使います。あらかじめ濡らしておきます。
柄杓
水を汲む道具で、夏用の物は小さめ、冬用の物は大きめになります。
茶道で使われる物は木製になります。柄杓は茶道だけではなく、神社などの様々な場所でも使われていますので、見たことのある人も多いと思います。
続きはPart2で詳しく
今回は茶道具についてご紹介しました。
一つの記事にまとめようかと思ったのですが、かなり長くなってしまったので、2回に分けてご紹介します。
今回ご紹介したのは、すごく一般的な茶道具で見た事がある人が多いのではないでしょうか?
茶道をするための一番初歩的な道具で、これがないと茶道は出来ません(茶碗について記載するのを忘れたので、次回に記載します)
また、道具は一式すべてを揃えようとすると、かなりお金が掛かってしまいます。
もちろん安い道具も売っていますが、それでもすべてを揃えるとなると、結構な金額になると思いますので、まずは自分のレベル・稽古の進捗状況に合わせて揃えてみてください。
そしてステップアップしていくごとに、頑張った自分へのご褒美として、少しずつ高価な道具を揃える方が良いかと思います。
最初に全部集めてしまうと、それで終わってしまって肝心のお点前がおろそかになってしまうかも知れません。
せっかく興味を持って茶道を始めたのに、それはもったいないのです。
焦らずに、少しずつ、ゆっくりと進んでいってください。
お点前をするときのように、一つずつを丁寧に、ゆっくりと進んで下さいね。
コメント
コメント一覧 (1件)
抹茶入れなのか、お香入れなのかわかりませんがしりたいです。