【重要】利休が伝えたかった茶道の心とは?

皆さん、こんにちは!

先日、千利休の生涯について書きましたので、今日は利休が伝えたかった心、侘茶の精神とは何かをお伝えしたいと思います。

利休は私たちに何を伝え、何を残したかったのでしょうか?

 

そもそも、侘び寂びって何?

 

私達日本人は世界から見ると、地味な一面を持っていると思います。

「侘び寂びの心」と聞いて、皆さんはどんなイメージをしますか?

落ち着いた雰囲気で緑が多い茶室や、鹿威しの音等をイメージされるのではないでしょうか?

言葉で表すと「華やかではない。自然に近い姿。シンプル。」といったフレーズが並ぶと思いますが、言葉で表現するのは非常に難しいですね。

利休自身も、明確な定義はしていません。

簡単に言うと、「侘び」は不完全な美、「寂び」は枯れた美ではないでしょうか?

必要でないものを全て削ぎ落とした完璧なまでのシンプルさ。 自然を愛し、ありのままの自然の姿と、それを求める心。

そして、 今在ることに感謝し、時の移ろいを肌で感じる姿勢。 虚飾を全て捨て去ってそこに残る清らかな美しさ、それが侘び寂びなのです。

 

利休が残したかった茶道の心とは?

では、「侘び寂びの心」を現代に置き換えてみましょう。

バブルの時代はお金さえあれば、何でも手に入った時代でした。

今でもお金があるに越した事はありませんが、「男女雇用機会均等法」が施行され、「働き方改革」が推進されている現在、お金だけが全てではありません。

バブルの虚しさを繰り返さないためにも、余分なものをそぎ落とし残ったもの一つ一つを大切にする「侘び」、古いものを大切にして新しい価値を見出す「寂び」の精神を、見直す時が来ている気がしています。

侘び寂びの心は、本来私達日本人なら必ず持ち合わせているはずの精神です。

そしてそれは知るものではなく、感じ、覚えていくものなのです。

 

 

「一期一会」という言葉は、皆さんご存知だと思います。

意味も一般的に知っている方も多いと思います。

「一度きりの出会いを大切にしましょう」ということです。

言ってしまえば簡単なものです。全ての出会いに感謝と感動の心を持つようになって、初めてこの言葉の大切さを知ることになるからです。

同じ客で同じ道具で同じ季節に茶会を開いたとしても、それでも二度と同じ会をすることは出来ない。

常に今は今しかないのです。

交わした言葉、感じた気持ち、垣間見た笑顔、そのときの空の景色や天気、吹いていた風。

それら全てを尊く愛しく思い、一つ一つが自分の人生の一部になっていくのです。

人は生きている限りを一期一会で過ごします。

茶道はきっとそのことに気づかせてくれるでしょう。

 

 

 

どんな時に、「侘び寂び」は使うの?

では、実際この「侘び寂び」はどんな時に使うのでしょうか?

茶道のお茶会は通常約四畳半の小さな茶室に、亭主がお客に茶をもてなす空間です。

入る際には「躙り口」と言って、かなり小さな入り口から入らなければなりません。

利休の時代、武士は刀を腰にさしていましたが、刀を付けたままでは入る事が出来ません。

これには、「茶室では武士であろうと、天下人であろうと、みな平等に」という利休の想いの表れています。

そして、この小さな茶室の中から、庭の季節の移り変わりを楽しみ、使われている茶器に主人の想いを感じ、しっとりとしたしつらえた茶室の中でゆっくりと時間が流れるのを感じる。

例えば、私達は桜が大好きですよね?

春になれば必ずと言っていいほど、いろいろな所でお花見が開かれます。

ですがその桜の開花時期は短く、雨が振るとすぐに散ってしまいますよね。

この点に「侘び寂びの心」を感じるのです。

桜の美しさと散ったあとの静寂さに「寂び」を、残された木々の佇まいに「侘び」を。

賑やかな音楽や華やかな装飾は何もありませんが、これこそが「侘び寂びの心」を感じる瞬間ではないでしょうか?

今の私たちの社会では、どんどん新しい物が増えてきてSNSが発達し、SNSを通して様々な情報を得る事が出来ますが、時には、静かで素朴な時間に想いを馳せるのもいいと思います。

すべての五感を使って「侘び寂びの心」を感じれれば、きっと今まで気づかなかった自分の心も見えてくると思います。

利休はこの事を伝えたかったのではないでしょうか?

 

 

まとめ

 

今回は「侘び寂びの心」についてご紹介しました。

私は茶道を始めて「日本人でよかったなぁ」と思う場面が、たくさんありました。

それは単純に「抹茶やお菓子が美味しい」だけでなく、季節の移ろいを肌で感じ、侘び寂びの心を感じる事が出来る。

それが出来た時、自分の心の中に、少し風が吹いたようなリラックスした気持ちにさせてくれます。

そうして、また明日への活力になっていきます。

私達の心の奥底には、侘び寂びの心が自然と根付いています。

それに気付くか気付かないかは、あなた自身ですが、せっかく心の中に根付いている「侘び寂びの心」「おもてなしの精神」に、少し目を向けて見て下さい。

慌ただしく過ぎていく日常の中で、自分を見つめ直す瞬間もあるのではないでしょうか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。