茶道の資格って、どんなのがあるの?

皆さん、こんにちは!

更新が止まってしまい、申し訳ございません。また頑張ります!!

最近は暑い日が続いてますので、熱中症には十分にお気をつけ下さいね!

今回は、茶道を続けていくと気になってくる「資格」についてです。

茶道の資格とはどんなものがあるのか? またその種類や費用など、具体的にお話していきます。

 

目次

茶道の資格「許状」とは?

 

茶道の資格というと「お免状」という言葉を聞く方もいらっしゃるかもしれません。

「お免状」は書道や柔道の段と同じ様に、自分の稽古がどこまで進んだかを表してくれます。

上のお点前をするためには、まず師事している先生からの許可(推薦)を頂き、家元に申請し、許しを得てから、はじめて次のお点前(お稽古)に進むことができます。

上のお点前になるにつれて、もちろんお点前はより複雑なものになり、道具の扱いも難しくなっていきます。

お点前だけではなく、お客としての作法も高度なものになります。

 

 

茶道において「お免状」は「許状」や「免状」と呼びます。(流派によって、呼び方は異なります)

茶道の世界で資格というのは、

読んで字のごとく、上級のお稽古を習うための許しを得た証明という趣旨の書面であり、「修行課程を修了した証明書」という内容ではありません。

 

また、裏千家は三千家の中で唯一「資格」制度を設けており、「資格」と「許状」が対応した物になっています。

許状をもらい順次お稽古を進めていくと、資格が得られるようになっています。

これは従来「初伝」「中伝」などと称していたものを改定したもので、履歴書の資格欄に書いて社会的な理解を得やすいようにという修道者の便宜を目的としたものです。

今回は裏千家の制度が分かりやすいので、裏千家の許状について説明していきます。

 

 

裏千家の許状と資格の種類

 

裏千家は三千家の中で唯一「資格」制度を設けています。

これは、茶道の資格を一般の方にもわかりやすく伝える為や、履歴書に記載した際に企業の方が理解しやすいよう工夫がされています。

 

裏千家の資格・許状制度は以下のとおりです。

初級⇒ 入門、小習(こならい)、茶箱点(ちゃばこだて)

中級⇒ 茶通箱(さつうばこ)、唐物(からもの)、台天目(だいてんもく)、

盆点(ぼんだて)、和巾点(わきんだて)

上級(助講師)⇒ 行之行台子(ぎょうのぎょうだいす)、大円草(だいえんのそう)、

引次(ひきつぎ)

講師⇒ 真之行台子(しんのぎょうだいす)、大円真(だいえんのしん)、

正引次(せいひきつぎ)

専任講師⇒ 茶名(ちゃめい)

助教授⇒ 準教授

裏千家のHPでは、できるだけ早い時期に「初級」の許状を取得する事を勧めています。

その後は、およそ入門後2年から3年で「行之行台子」、7年程度を目途に「茶名・紋許」の申請ができるよう稽古を進める事を推奨しています。

 

また裏千家のHPを見て頂くと分かりますが、外国の方にも分かりやすいように英語ページも設けてあります。

これは、海外支部を持ち活動広げている裏千家ならではですね!

(参考:裏千家 今日庵HP)

 

許状取得の費用は?

 

次に許状の種類が分かったら、次に気になるのはやはり費用ですよね?

費用も取得する許状の種類によって異なります。(流派によっても異なりますので、参考程度にご覧下さい)

また、今からご案内する費用は、裏千家のホームページに載っている費用ですが、これは先生が今日庵に納める金額なので、私たちが先生にお渡しする金額と同じとは限りません。

それぞれの先生の考えがあると思いますので、取得する際は必ず、師事している先生に確認して下さい。

初級⇒ 入門(1.080円)、小習(1.944円)、茶箱点(3.240円)

中級⇒ 茶通箱(2,700円)、唐物(2,700円)、台天目(2,700円)、盆点(2,700円)、和巾点(3,240円)

上級(助講師)⇒ 行之行台子(7,560円)、大円草(7,560円)、引次(16,200円)

講師⇒ 真之行台子(12,960円)、大円真(12,960円)、正引次(21,600円)

専任講師⇒ 茶名(118,800円)

助教授⇒ 準教授(129,600円)

 

いかがですか?

正直、中級ぐらいまでなら出せる金額かと思いますが、上級以上になると一気に値段が上がります。

許状を取る際は、じっくりと考えて決めてくださいね。

 

まとめ

 

今日は茶道の資格について、お話しました。

率直に言うと、茶道の資格は少し高いと思います。

しかも、極めて行こうとなると、やはり取得する許状の費用も高くなっていきます。(プラス毎月の月謝代も別途かかります)

ですが、「○○の許状を取る!」という目的があれば、日頃の軽稽古の励みにもなり向上心を持ちながら続ける事が出来ます。

決して安くない金額だと思いますので、「作法や美しい所作・立ち居振る舞いだけ身に付けたい」等、ご自身の目標・目的によって選んで下さいね。

資格取得だけに気がいって、あなたが茶道を習う本質を見失わないで下さいね。

 

 

 

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (2件)

  • よく7年位でお茶名を。と言われていますが、私の教えて頂いている先生は完全にマスターするまで次には進めません。
    ですので皆さんお茶名まで14年〜15年かかっています。私も14年でようやく申請させて頂いています。
    お陰様で他の先生方からは「先生のところの社中さんは何時も完璧ですね」と言われているみたいです。

    • こんにちは。

      コメント頂きありがとうございます。

      私の先生もすでに高い位のお免状を取得しているにも関わらず、今でも他の先生の所に習いに行っておられます。
      茶道だけでなく何事もそうですが、これで終わりというゴールはなく、私達に学ぶ意欲があれば、機会はいくらでもあり、
      その分、自分自身も成長させる事が出来ますよね!

      匿名さんが他の先生方から「先生のところの社中さんは何時も完璧ですね」と言って頂けるのは、そういった貪欲に学ぼうという姿勢がおありだからだと思います。

      私自身、まだまだ成長段階です。

      今後も貪欲に知識だけでなく、諸先輩方から作法なども学んでいこうと考えています。

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